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1.相関について知ろう。

・今日のレッスン概要
○ 相関関係とは『一方が変わると、もう片方もそれに応じて変化する関係』
○ 相関係数とは『この関係をわかりやすく表す数字』
○ 相関係数と使うと客観的に物事を見れるようになる。
○ 相関係数は−1〜1の数字で表される。
○ 1に近づくほど正の相関が強く、−1に近づくほど負の相関が強い
解説動画
2.相関係数とは何だろう。

本日より、皆さんの投資に役立つ知識を紹介していきたいと思います。
  第一回は相関係数です。相関係数は、相関関係を見るときに使います。この相関関係とは、『一方が変わると、もう片方もそれに応じて変化する関係』です。そして『この関係をわかりやすく表す数字』が相関係数ということになります。これが相場にどう影響するかというと例えば、「ドル円が上がると、ユーロドルは下がることが多い」「豪ドル円が下がると、NZドル円も一緒に下がる」「ドル円と米ダウは連動している」などなど、一方の相場がこう動くともう片方もこう動くということが言われることがありますね。そこでこの相関係数をつかうと、それが本当かどうかを主観的(思い込み)ではなく客観的(データなど誰が見ても明らかな形)に判定していくことが、誰でも出来るようになります。




※ドル円とユーロドルの相関図

3.相関係数はこうやって見る!

まずはではその数字の見方を見てみましょう。相関係数は−1.0〜1.0の間の数字になり、単位はありません。(0.56、0.34、-0.29、-0.89など少数第2位くらいまでを表示することが多いです)1 に近いほど2 つの動きには、正の相関が強いといい、−1 に近いほど負の相関が強いといいます。0 に近いときは相関が弱い。(もしくはない)ということになります。相関が強いとは『一方が変わることで、もう片方に与える影響が強い』ということになります。
正の相関が強いというと、 『2つは同じ動きをしやすい(一方が上がれば、もう一方も上がり、
一方が下がればもう一方も下がる』
負の相関が強いというと、 『2つは反対の動きをしやすい(一方が上がると、もう一方は下がり、
一方が下がるともう一方は上がる)』
そして0に近づくと『2つの動きに関係はあまりない。』 ということになります。




相関係数 相関の強さ
0.7 〜 1.0
強い正の相関がある
0.4 〜 0.7
やや正の相関がある
-0.4 〜 0.4
あまり相関はない
-0.4 〜 0.7
やや負の相関がある
-0.7 〜 -1.0
強い負の相関がある
このページでは相場使える範囲で、ごくごく初歩的な相関について紹介しています。実際に自分で計算してみたい方、
より専門的な知識をお求めの方は、各自でお調べ下さい。

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