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 アメリカの経済指標3・経済全体に関する指標
◎GDP

発表機関:米商務省
発表日時:速報値は1月、4月、7月、11月の月末
日本語では国内総生産とも言われます。国内全体でどの程度の経済活動があったのかを総合的に把握できます。またGDPの伸び率が経済成長率ということになります。速報値、改定値、確定値と3種類が発表されますが、最も重要になるのは最初に発表される速報値です。読んで字のごとく、最初に発表されるためその分市場参加者に注目されやすくなっているのです。GDPに対する市場の反応ですが、基本的にはGDPの上昇は米国経済が良好なことを表しているためドル買い、逆に減少は米国経済の悪化を表し、ドル売りとなります。
○ISM製造業景況指数

発表機関:米サプライ管理協会
発表日時:その月の第一営業日
製造業の担当者にアンケートをして作成される指標です。担当者に新規受注、生産、在庫などについて一ヶ月前と比べて「良い」「同じ」「悪い」の三択で答えてもらい、それに季節調整を加えて算出されます。主要経済指標の中で最も早く発表されること、企業景況感、経済活動状況を表していること、全米ベースで調べられること、などの理由から信頼性が高く非常に注目されています。更に、アメリカの金利がこの指標に影響を受けやすいこともこの指標の注目度を高めています。
数字で表され、50以上なら景気拡大、50を下回ると景気後退局面である。と見られます。そのため、予想とどの程度違うかということや変化率もさることながら、この50という数字より、上か下かに市場が反応することもあります。良ければドル買い、悪ければドル売り。ということになります。
△消費者信頼感指数

発表機関:コンファレンス・ボード
発表日時:毎月25日〜月末
民間の調査機関が発表する、消費者を対象にしたアンケートの結果を発表する指標です。現在の景況感や雇用判断、半年後の景況感や雇用判断、所得(自動車などの購入の予定)に対して楽観・悲観で答えていき、それを指数化したものです。GDPとの相関性が高いといわれたり、前FRB議長のグリーンスパン氏が注目していたり、また米ダウとも相関性が高いといわれていますので、注目度は比較的高いものになっています。良好な結果ならばドル買い、悪化していればドル売り。ということになります。

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