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経済指標解説


指標名 発表日 重要度 解説
 日本 日銀短観 3ヶ月に1回 ★★ 正式名称は「全国企業短期経済観測調査」といわれていますが、「短観」の愛称が有名です。また、海外でも"TANKAN"の名称で広く知られています。、日本の景気動向を把握するために、全国約1万社の企業を対象に行われる、統計調査となっています。この統計では、企業が自社の業況や経済環境の現状・先行きについてどのように考えているか?また、売上高や収益、設備投資額といった事業計画の実績・予測値といった、企業活動全般にわたる項目について調査・集計をするものとなっています。この調査によって、日銀が金融政策を行うにあたっての重要な判断材料の一つとして利用。更に、景気の現状や先行きをみていくうえでの代表的な統計の一つとなっています。  /  【TOPに戻る】
 日本 機械受注 毎月10日前後 ★★ 代表的なマクロの経済指標です。対象は主要機械等の製造業者となります。各産業から1ヶ月間にどれだけの受注をしたかを集計した統計です。発表元は内閣府経済社会総合研究所となっています。国内の多くの企業が、生産のために機械を使っていますが、その機械がどの程度受注されているのか?という統計のため、実際の設備投資よりも、6−9ヶ月程度先行する指標と言われています。なお、この指標は船舶及び電力会社からの受注額を除いています。理由は、これらは規模が大変大きいほか、不規則な動きをするため、経済動向を調査する上で、不都合が生じると考えられているからのようです。  /  【TOPに戻る】
 日本 国際収支・貿易収支 毎月10日前後 この指標は、政府・民間が行った財の輸出金額と輸入金額の差を示す統計となっています。基本的には、アメリカの貿易収支と表しているものは同じです。輸出は資金の受取り、輸入は資金の支払いとなります。ですから、輸出金額の方が大きければ貿易黒字、反対のときは貿易赤字となるわけです。国の収支には経常収支と財政収支があり、貿易収支は経常収支の中の一項目となっています。日本は貿易大国であり、かつ貿易黒字国となっています。ですから、貿易の重要度が非常に高いと考えているため、日本の指標の中でも、貿易収支は重要度が高めです。もっとも現在の為替相場では、日本の指標でマーケットが動くことは少なく、貿易収支に関しても、参考程度に見ておけば十分といえます。  /  【TOPに戻る】
 ユーロ ZEW景況感調査 毎月15日前後 この指標はユーロとドイツについて発表されます。民間調査会社のZEWが集計し、景気の先行き(今後6ヶ月)についての指標です。この指標で重要になるのは50という数字です。50を上回れば好況・50を下回れば不況と判断されます。調査対象は企業ではなく、経済アナリストであることも、当指標の特徴の一つです。ドイツの指標であるIfo景況感指数の1週間前に発表されるため、先行性があるとの点を重視することもあるそうです。  /  【TOPに戻る】
 ユーロ 消費者物価指数(HICP) 速報値…毎月月末、改定値…毎月15日前後 ★★ ユーロ圏経済の消費者物価指数となっています。消費者が購入する商品やサービスの価格の変化を指数にしたものです。同様の指標に生産者物価指数というものもありますが、より生活に密着した指数であるCPIのほうが注目されることが多いようです。なお、消費者物価指数にはCPIとHICPと表記する場合がそれぞれありますが、これはHarmonised Index of Consumer Pricesという意味となっています。ユーロ圏が発表しているものをHICPとする考えておいて問題はないでしょう。また、速報値と改定値が発表されますが、基本的には速報のほうが注目を集めることが多いと考えておきましょう。  /  【TOPに戻る】
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